REDWING 港区広報誌「ムーチャ」が取材
海の子学園 入舟寮 出身のラッパー「REDWING」が港区の広報誌ムーチャの取材を受けました。施設でのことやラップとの出会い、これからの夢・・・などを語っています。主催イベントも開催予定なのでみなさん応援よろしくお願いします。
まずは下のQRコードを 読み取って、リンク先の動画をみてほしい。1対1、ビートに乗せて即興でラップを言い合う、ある種格闘技でもある【ラップバトル】。
2022年に開催され 第17回高校生ラップ選手権で優勝したのが、赤い髪の毛が印象的な港区在住のREDWING(レッドウイング)だ。 今月には自身が主催のラッバトル大会も開催するなど、精力的に活動を行う彼にインタビューを敢行。 実際の彼はステージでの激しい姿とは違い、礼儀正しい好青年の印象だった。
「ラップとの出会いは中学2年の時 です。 2歳から池島の児童養護施設 海の子学園で生活していました。 そこで先輩にYoutube で MCバト ル(ラップバトル)を見せてもらったんです。すごい!やってみたい!と思ったのが最初です。音だけ音楽プレイヤーに録音して、完全に覚えるまでずっと聞いてました。
聴いたものをコピーして、自分でもやってみたという。しかし予想以上に難しかったという。「口を慣れさせるために何回もきいてやってみる、の繰り返しでした。それと同時に自分で歌詞も考えてやってみるようになって、なんとかできるようになったな、と思えたのは高校に入ってからでした」
全国各地で様々なラップバトルの大会が開催される中、高校1年の時に初めて大会にエントリー。「東京で5日間、合計4つの大会に出場したんですけど、全部1回戦で敗退でした。 正直悔しいのと、こんなに難しいものなのか、と改めて思いましたね。 それと他の参加者のレベルも高いな、と驚きました。」
「メールアドレスを間違えていて連絡が来なかったんですよ(笑)。しかたないのでその年はあきらめて翌年の出場を目指していたんですけど、 コロナ禍で中止になって。 そのまま 3年間、開催されなかったんです。 ちょっと落ち込みましたが去年大会が再開されると聞いて、気持ちを入れ替えてがんばろう!と」
初出場の大会で見事優勝。力強い歌声と圧倒的なパフォーマンスに注目が集まった。 即興で相手に返すラップバトル。ある程度事前に歌詞を考えているのだろうか。
「めちゃくちゃ緊張しいなんですよ。 事前に考えていく人もいますけど、 自分は緊張で頭が真っ白になって、絶対ステージ上でテンパるので考えては行きません。で、ステージにあがると全然緊張がなくなるんです。その場で即興でやったほうが自分には合っています」
4月には児童養護施設を出て、ひとり暮らしを始めたREDWING引っ越し先に選んだのは「港区内です。やっぱりずっと生活 してきたところだし、好きなんです。 どこが、ですか?・・・・・ 何もない感じが好きです(笑)。なんというか、自分にとって始まりの場所なんです。よね」
最後に、これからのREDWINGについて聞いてみた。
「ラップバトルの大会に出て優勝して、さらに大きな大会にも出たいです。そして知名度を上げて曲も出していきたい。自分の母親は小学6年 の時に亡くなったんですが、父親とは一度もあったことがないんです。どこの誰かもわからない。有名になることで、もしかしたら父親に会える、かも、というのもありますよね。 中学の時ラップに出会っていなかったら、今自分はどうなってたんやろって思います。なにをやっても長続きしなかったのに、ラップだけは続けられている。ラップは自分のやりたいこと、自分の人生そのものです。