職員インタビュー

伊藤さん
保育士
3年目女子ホーム担当
  • 支援する側される側も関係なく
  • 一体感を感じられる時間を
  • 子どもと共有できる素敵な仕事です
児童養護施設で働こうと思った理由はなんですか?
初めて児童養護施設に関わったのは、保育士資格取得のための実習です。元々は幼稚園教諭を目指していました。10日間を通して、子どもたちと長く関わることのできる児童養護施設での仕事に魅力を感じ、その後も、ボランティアで通うことに。実習やボランティアを通して子どもたちと関わったことで、子どもたちの成長をもっと近くで見届けたい!と感じたことや、施設内の行事の中で子どもたちと職員との強い結びつきにも触れ、私も入舟寮の職員になりたいと思うようになりました。
仕事でのやりがいや苦労はどんなことですか?
子どもたち一人ひとりと長く、深く関わることができ、近くで成長を見守れること、子どもたちにとって私が必要な存在だと実感できることがやりがいだと感じます。 やりがいと同じくらい、しんどいことも当然あります。1年目の夏前くらい、ちょっとした言い合いをきっかけに子どもと喧嘩をしてしまい、3か月間、口をきいてくれなくなったことがありました。無視されても「いってらっしゃい」「おかえり」「ごはんできたよ」と声をかけ続け、「仲直りしよう」と手紙を書き…。そしたらある日、「おかえり」の声かけに返事をもらえ、話をすることができ、仲直りをすることができました。まわりの職員がその子に「ちゃんと話しなよ」と、私の見えないところで諭して、関係改善を働きかけてくれていたこともあり、仲直りすることが出来たのだと思います。 この喧嘩を経て、ぐっと距離が近づき、今ではとても良い関係ができています。話を聞いてくれる、待っていてくれる人とわかったようで、「ただいま」と帰ってきて「なあなあ聞いて~」と相談を受けたり、わたしが困っていると何も言わずに手伝ってくれたりします。 喧嘩をしている当時はとてもしんどい時期もあったので、泣きながらまわりの職員にも弱音を吐いていましたが、こうやって乗り越えられたことは、自分にとっても働く上で自信になりました。
職員になる前と後でギャップはありましたか?
実習生やボランティアのときとは子どもと直接関わる時間が大半でしたが、働き始めてからは事務作業や会議、環境整備や寮外での仕事などの時間があることを知りました。子どもと関わるのがメインですが、それだけではないんだなぁと。最初は家事全般にも慣れず、苦労しました。 ただ、業務の助け合いはもちろんですが、そういったギャップや悩みを話しやすい空気を先輩が作って下さり、泣き言聞いて頂いているので解消できていますね。
仕事の中で、大切にしていることはありますか?
子どもと力を合わせて何事にも取り組むことを大切にしています。例えば行事では、主に高校生と一緒に取り組みます。行事を通して、子ども自身も成長しますし、同じゴールに向かって進むことで、時にぶつかりながらも、子ども同士、子どもと職員の関係性が行事前とは変わってきます。その時は、支援する側される側も関係なくなり、みんなで一体感を感じられて、そんな時間を子どもと共有できることが、素敵だなと思います。
子どもと関わる仕事を考えている学生にアドバイスはありますか?
入職すると、なかなかゆっくりとした時間が取れなくなってしまうので、子どもと一緒にできる小さな遊びや、子どもの興味のありそうなことに親しんでおくとよいと思います。例えば、今、私はポケモンカードを練習中です(笑)。本気で戦ってくれる相手を子どもたちは求めていて。 漫画を読むとか、テレビを見て子どもと共通の話題、例えば「この人かっこいいよね!」と子どもと盛り上がれる芸能人を見つけておくとか、勉強だけでなくたくさんの経験をして、知識の幅を広げておくことが子どもたちとの関係性づくりに役立ちます。子どもには、付き合いでやっているのか、本気で楽しんでやっているのかばれちゃうんですよね。何事も子どもに還元できる!という気持ちで日々を過ごしています。
仕事の支えになっていることはありますか?
入舟寮は、職員の関係性ががとても温かいと感じます。私が少しでも顔色が悪いと「体調、大丈夫?」と気にして声をかけてくれる人がいたり、一人暮らしを気遣って「夕飯食べて帰りー」と言ってくれる人がいたりと、いつも温かく見守ってくれていて、安心して働くことが出来ています。 同期も支えになっています。私の同期はコロナであまり交流ができなかった世代なのですが、他のホームだからこそ言えることもあって。お互い共感できることが多く、話すととてもホッとします。離れていても、同じような悩みを抱えていてやっぱり同期だなって。一緒にがんばれる仲間がいるのは嬉しいです!
覚悟の瞬間 社会福祉法人海の子学園 城村威男