児童指導員 職員インタビュー

馬場さん
児童指導員
男子ホームリーダー
  • やりがいを感じることができ、
  • 人の温かさに触れられる職場だと
  • 自信をもって言えます
児童養護施設で働こうと思った理由はなんですか?
大学時代の友人の父親が児童養護施設の施設長で、その施設を見学させてもらったのが児童養護施設との最初の出会いでした。大学に入った頃は教師を目指していて、教育実習にも行きましたが、しかし、自分の考えていた世界とは少し違うのかなと感じてしまいました。自分が中学校の時にお世話になった先生が理想のイメージで、子どもの生活全般に関わる働き方がしたかったのですが、勉強を教えるだけで終わってしまうような感覚を持ちました。そんな事を考えていた頃に文頭でも書いた施設を見学させていただき、ここに理想の仕事があるのではと思いました。
海の子学園に入った理由はなんですか?
施設を見学の後、福祉の就職フェアに行きました。いくつかの施設の話を聞きましたが、今の施設長(当時は施設長代理)の話と人柄に強くひきつけられ、この人のいる施設なら、熱を持って働けるなと直感的に感じました。
仕事のやりがいはなんですか?
気持ちが繋がる子が多くて、施設を退所した後でもよく連絡をもらいます。退所後も、施設の外で活躍する子どもの様子を知れるのは嬉しいですね。頑張って関わってきてよかったと、とても励みになります。 入所中の子どもでも、日々の生活の中で成長が見えた時、例えば、日々洗濯物をそのままにする子が上手に洗濯物を干せるようになったというような、細かなこともとても嬉しい出来事です。
苦労はありますか?
苦いエピソードもあります。入職初年から関わり始めて3年目、関係性ができていると思っていた当時中3の男の子から手を出されたことがあります。きっかけはほんの些細な事でしたが、自分の声のかけ方が未熟だったり、ギャラリーに囲まれ引っ込みがつかなくなったりと悪条件が重なり、一番悪い結果になりました。 殴られた瞬間、痛みよりも、関係ができていたのになぜという疑問や、子どもを加害者にしてしまった取り返しのつかなさ、措置変更になるのか、もうこれまでのように関われないのかと、申し訳ない思い、後悔で頭がいっぱいになりました。 その後、まわりの職員が子どもの気持ちの整理をしてくれて、子どもから自分に謝る機会を作ってくれ、監理職も、制限をつけるのではなく、また一から関係を作っていくチャンスを与えてくれました。 この子が高校3年生で退所する時に長い手紙をくれました。手紙には、自分にいっぱい時間をかけてくれたことへの感謝、あの時手をあげたことの謝罪、これからも長い付き合いをしたいということが5枚にわたって綴られていました。子どもも思った以上に覚えているんだなと、状況を客観的に見ているんだなということがわかりました。自分にとって大切な手紙で、しんどい時に見返しています。 今はコロナもあるのでなかなか会えませんが、卒園した子どもたちとは、LINEやメールで月に1回は連絡をとるようにしています。
入舟寮の良さはどんなところですか?
まず待遇が良いこと。休みも取りやすいですし、給与も悪くないと思います。結婚して娘もいますが、先日、娘がコロナの濃厚接触者になった時もすぐに調整して休みを取らせてもらいました。 そして、やりたいことをやらせてくれる環境。筋が通っていれば、子どもの支援の方向や進路について意見を言いやすいです。監理職が現場出身なこともあり、現場の声に共感し、同じ目線で話ができることにも助かっています。子どもにどこまで挑戦をさせるかは、意見が分かれることもありますが、施設として子どもの意思や目標を尊重し、応援をしてあげたいというのが根底にあります。やらない後悔よりはやった後悔の方がいいですよね。水族館で働きたいという子どもの専門学校進学を後押ししたり、フットサルをやりたい子どもなどにも、なんとかお金を集めてきて合宿に参加させたりと、子どもの夢をバックアップしてくれます。 COS-Pプログラムの導入やGTワークなど、子どもたちとの関りも理論的で、熱意や根性論だけでないことも入舟寮らしさです。気持ちはもちろんですが、しっかりと頭でも考えて養育をするので、社会福祉、児童養護をしっかり勉強してきた人には働きやすいのではないでしょうか。大阪でここまでやっている施設もそうないと思います。 行事もすごく楽しいですよ。高校生を中心に考え、子どもたちとともに作りあげています。
施設で働くことに興味を持っている方に一言
仕事にやりがいを求めている人はぜひ来てください。やりがいを感じられると自信をもって言えます。人の温かさに触れることができるよい職場ですよ。

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